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結論、あなたが包茎である原因は遺伝による可能性が高いです。
本記事では、大人になっても包茎から変わらない原因、包茎でいることの問題点を解説します。
3分程度で読める記事ですので、包茎でお悩みの方は参考にしていただけると幸いです。
目次
包茎の主な原因は「遺伝・生まれつき」が多い
ペニスも身体の一部のため、包皮の余りや大きさなどは、ある程度の遺伝との相関性は認められるのではないでしょうか。
ただし、小さいペニスでも成長段階で包皮が剥けている人はたくさんいるため、遺伝だけが理由で包茎になるかどうかの決定因子になるというわけではありせん。
包茎の原因を種類ごとに詳しく解説
仮性包茎は、日本人に1番多い包茎のタイプです。通常時(非勃起時)などは、亀頭は包皮に覆われています。
勃起時には、自然に亀頭が露出する場合が多いですが、中には、勃起時にも同様に包皮に覆われている場合もあります。
非勃起時でも勃起時においても手で皮を剥いてあげれば、比較的簡単に亀頭を出すことが出来ます。
真性包茎
真性包茎(しんせいほうけい)とは?
男性器の亀頭が包皮に覆われ、自然に露出することができない状態のことを表します。
真性包茎の原因
- 真性包茎は先端の包皮口が亀頭より小さい。
- 包皮の出口の包皮輪(包皮の先端)が非常に狭い。
- 通常時・勃起時ともに包皮がまったくむけず、亀頭を露出させられない。
仮性包茎
仮性包茎(かせいほうけい)とは?
仮性包茎は、日本人に1番多い包茎のタイプで、通常時(非勃起時)などは、亀頭は包皮に覆われています。
勃起時には自然に亀頭が露出する場合が多いですが、なかには、勃起時にも同様に包皮に覆われている場合もあります。
非勃起時でも勃起時においても手で皮を剥いてあげれば、比較的簡単に亀頭を出すことが出来ます。
仮性包茎の原因
- 包皮の余剰が多こと
嵌頓(かんとん)包茎
嵌頓(かんとん)包茎とは?
包皮口(包皮の先端部分)が狭くなっているために亀頭を露出することがなかなか出来ない、または通常時は亀頭の露出ができるが勃起時には絞約(しめつけ)により、亀頭の露出が困難な状態です。
嵌頓(かんとん)包茎の原因
- 包皮口(包皮の先端部分)が狭い
- 包皮の余剰が多い
最悪の場合、包茎は不妊の原因にも…
「包茎が不妊の原因」という話を聞いた事がある方はいるかもしれませんが、実際、包茎が原因で男性不妊になった例は非常に少ないです。
日本人の60%は包茎だといわれており、全体の約2%といわれている真性包茎の方でも、子供を持つ男性がいらっしゃいます。
妊娠は膣内で射精される事で、精子と卵子が受精した後、子宮で着床することで妊娠します。
そのため、十分な量の元気な精子を、腟内へ送る事ができるのであれば妊娠する可能性は十分あります。
不妊の症状として多いのは、以下になります。
- 精子の数が圧倒的に少ない「乏精子症」
- 精液の中に精子が見当たらない「無精子症」
- 元気な精子が少ない「精子無力症」
- 「勃起障害(ED)」など。
ただし、以下のようなことが間接的な原因になっている可能性はあります。
- 包茎であることでコンプレックスを感じ、積極的になれない
- 衛生面が悪い事
- 包皮の余剰が多いことで射精の邪魔になり、子宮へ届く精子の数が少なくなる
またペニスの衛生状況が改善されることで感染症のリスクを下げることもできます。
妊活中の男性であれば、包茎治療は妊娠の確率を上げ・リスクを軽減する一つの方法になります。
衛生面での問題
包茎により、衛生面で以下のような問題が生じることがあります。
- 包茎は包皮の内側が湿っぽく雑菌が繁殖しやすい。
- 包茎は包皮炎になりやすい。
- 包茎は尿路感染(腎盂腎炎と膀胱炎)を起こす可能性がある。
- 包茎だと性病(性感染症)にかかりやすい。
- 包茎により不衛生な状態で性行為をおこなうと、女性の膣炎を誘発することがある。
- 包茎は不潔になりやすく、悪臭が生じる場合がある。
性行為の意欲が減る
包茎であることでセックスの時に問題が生じることがあります。
挿入をするとき(包皮が邪魔をして)にスムーズに挿入できない時があります。
また、真性包茎やカントン包茎の方が無理に皮を剥いて挿入しようとして、包皮が突然剥けてしまい嵌頓包茎になる可能性もあります。
このような事が起こると積極的に性行為をすることが難しくなり、性行為の意欲が減少することがあります。
大人でも包茎の人が多いのはなぜ?
成人後の場合はペニスの成長も止まり、包茎の状態が自然に改善される見込みが薄くなるため、大人でも包茎の状態である場合が多くあります。
男性は、包茎をコンプレックスに考える方が多く、女性とのトラブルや温泉などでショックを受け、包茎手術を受けることを決める方が多いです。
ここ最近では、60代、70代で包茎手術を受ける方も増えています。
介護を受けることや孫に見られたら恥ずかしいということが包茎手術を受ける理由として多いです。
日本人は包茎の割合が多い
仮性包茎は日本の成人男性の60%が仮性包茎であるといいますが、世界的に見ると割合が多い方かと思います。
これは世界的にはもちろん文化的な要因も強くあり、幼少時に割礼という儀式がある地域もあります。
また、衛生的に悪いため、「子供のうちに包茎手術を行うのが普通」という国もあるためです。
包茎手術に対して不安な人が多い
「手術」という響きは誰でも不安に思うものかと思います。
特に、包茎手術の場合は、身体のもっとも敏感な場所に対する手術になるため「痛み」を不安に思う人は多いかと思います。
手術前のカウンセリングはとても大切で、不安な部分を解消するためにもご自身が納得できるかどうかです。
カウンセリングの際に手術の痛みに対する不安を相談することをおすすめいたします。
手術に際してどのようにして痛みを取り除くのかを担当医師がしっかりと説明してくれますので、不安を解消することができるかと思います。
年齢によっては包茎手術を検討することも推奨
成人後の場合はペニスの成長も止まり、包茎の状態が自然に改善される見込みが薄くなるため、大人でも包茎の状態である場合が多くあります。
包茎による衛生面や機能面でのコンプレックスを持たれている方は包茎手術を検討されることを推奨いたします。
また、入院・介護などで他の人に世話を受ける際に、堂々としていたい方も包茎手術を検討されることを推奨いたします。
まとめ:包茎の原因は大半が遺伝である
ペニスも身体の一部のため、包皮の余りや大きさなどは、ある程度の遺伝との相関性は認められるかと思います。
また、年代により包茎での悩みは異なりますが、コンプレックスをお持ちであれば早めに包茎手術を検討されることを推奨いたします。
まずはカウンセリングを受けて不安を解消していきましょう。