包茎の方にはどのようなお悩みがあるのでしょうか?
インターネットで包茎を改善する方法を調べていくと、自己対処法から医師による手術の方法まで幅広く見つかり、悩まれることがあるかと思います。
しかし、包茎とは皮の余りが多い事を指すため、余りを無くすという視点で言えば、お悩みの方はクリニックへ受診し包茎の悩みを医師による包茎手術で解決することをおすすめいたします。
包茎の期間はいつまで?
男の子の赤ちゃんは基本的に全員包茎の状態で生まれてきます。
12歳~15歳の思春期までには包皮をスムーズにむけるようになります。
そのため、小さいお子さんの場合はあまり包茎のことを気にしなくていいとされています。
特に症状がない場合は、病院に行っても積極的に治療はしない方針の医師が多いです。
新生児は全員包茎の状態で生まれる
男の子の赤ちゃんは基本的に全員包茎の状態で生まれてきます。
もし、生まれた段階で亀頭が露出していた場合は先天性の異常がある場合が考えられ、病院で診察を受けたほうがよいとされています。
子どもが6カ月未満で亀頭を露出する割合は5%未満となっています。
3~4歳では約半数が包茎
3~4歳で約半数が自然と亀頭露出するといわれており、4~5歳になると大体は亀頭が見えるまでむけるようになってきます。
11~15歳で約3割が包茎
11~15歳で約7割が自然に亀頭を露出できるようになるといわれています。
11歳以降の思春期の段階で包皮がむきにくい場合には、カントン包茎・真性包茎の可能性があるため、小児泌尿器科を受診する方が多いです。
包茎が剥ける時期は?
剥き始める時期は子どもによって異なりますが、4~5歳になると亀頭が見えてくるところまで剥けるようになる傾向があります。
14~15歳になっても包皮を完全に剥けられない子どもは決して珍しくありません。
通常、思春期以降になると包皮をスムーズに剥けられるようになります。
スムーズにむくことができない場合、カントン包茎・真性包茎の可能性があるため、包茎専門のクリニックを受診する方が多いです。
思春期を過ぎれば一般的には自然に剥ける
思春期までは包茎であることが自然です。
思春期終了時には勃起時に、あるいは非勃起時でも包皮をむけば簡単に亀頭全体が露出する状態になります。
思春期前の時期に無理に剥く事は危険な場合も
仮性包茎の場合には思春期が過ぎれば自然に亀頭が見えるようなります。
思春期前は無理にむかずに放置をおすすめします。
無理にむくと包皮が傷付き、細菌感染すると硬く瘢痕(はんこん)化して手術が必要になることがあります。
入浴時に石鹸できれいに洗うことで衛生管理になります。
包茎はいつから気にしなくても良くなる?
成人後の男性は成長も止まり自然にむける可能性はかなり低くなります。
成人後に気になさらない方もいる一方、入院や介護生活になった時や、子供や孫をお風呂に入れる時、第二・第三の人生を充実するために備えて、コンプレックスを無くすために包茎手術をしている方もいらっしゃるため、気にならないことのほうが少ないです。
思春期前なら様子見するケースが大半
小さいお子さんの場合はあまり包茎のことを気にしなくていいとされています。
特に症状がない場合は、病院に行っても積極的に治療はしない方針の医師が多いです。
11歳以降の思春期の段階で包皮がむきにくい場合には、小児泌尿器科を受診する方が多いです。
成人後の包茎は自然改善が難しい
成人後は第二次性徴が終わるため、ペニスの成長も止まります。
成長が止まるため、包茎の状態が自然に改善される見込みがなくなります。
包茎によることで、女性とのトラブルや、その他の大きなショックを受けることで、ED(勃起不全)になる可能性もあり、包茎をコンプレックスに考える方が多いです。
包茎で悩まれている成人男性は一度、包茎の専門医にご相談ください。
【重要】包茎治療が必要な事例
真性包茎(しんせいほうけい)の場合
真性包茎は常に包皮が亀頭を覆っており、自分で剥く事ができません。
常に包皮が亀頭を覆っているため不衛生な状態が続き、これが長く続いた場合には様々な病気を誘発する原因となります。
また、無理に剥くと亀頭に少し触るだけで激しい痛みを感じたり、マスターベーションやセックスも普通にできない場合もあります。
特に問題なのが、常に亀頭が包皮で覆われていることにより、お風呂などでキレイに洗う事ができず不衛生状態が続くことです。
包皮と亀頭が密着していることにより、そこには様々な雑菌や老廃物が蓄積していき、「亀頭包皮炎」や「性病」、「陰茎癌」など病気にかかるリスクは高くなります。
また、不潔な状態で感染症になっている際の性行為は、不妊症の原因になったり、相手の女性に細菌やウィルスをうつしてしまい、膣が炎症を起こしてしまう原因にもなると言われています。
嵌頓包茎(かんとんほうけい)の場合
嵌頓包茎(かんとんほうけい)とは、包皮の先端(包皮口)が狭いことが原因で、露出した亀頭が元に戻らない状態を言います。
無理に皮を剥こうとすれば剥くことはできますが痛みを伴うことが多いです。
ひどい場合は、亀頭の根元が絞扼により締めつけられ血流障害が起こり、大きく腫れあがったり、壊死が起こることもあります。
仮性包茎(かせいほうけい)の場合
包皮に締めつけ(絞扼)が無く、包皮が亀頭に覆いかぶさっているが、通常時も勃起時も亀頭を簡単に露出することができる状態の包茎のことを仮性包茎といいます。
仮性包茎は衛生面が悪化する場合があります。
毎日清潔にできていれば問題ありませんが、毎日のケアを怠ると不衛生になりがちです。
包皮が亀頭を日常的に覆った状態にしてしまうと、包皮や亀頭からでた垢である「恥垢(ちこう)」が亀頭の包皮で覆われた部分に溜まりやすくなります。
恥垢は、雑菌が繁殖しやすいため、牛乳が腐ったような強烈な臭いを発したり、かゆみが生じたりすることがあります。
パートナーに嫌われないように包茎手術を検討されるのもひとつです。
痛みや劣等感を感じる場合
男性器の悩みは、周囲には知られたくないがために、放置してしまうことがあります。
ですが、違和感がある状態を放置していても、自然によくなることは成人後にはありません。
軽度であればすぐ治る病気でも、進行してしまうと治療期間は倍以上に延びてしまうこともあります。
包茎でお悩みであれば、明るい人間関係、将来のライフプランを立てるため、気になり始めたら専門家へ相談、受診をしてください。
まとめ:包茎が気になる成人男性は治療の検討を推奨
新生児は100%真性包茎のため治療の必要はありません。
また、成人前は第二次性徴で包茎が改善する可能性があるため、少しのあいだ様子をみてもよいかと思います。
成人前は成長途中のため様子を見たほうが良い場合も多いですが、真性包茎やカントン包茎の場合は早急に包茎手術が必要になります。